代表メッセージ

土浦わかもののまちプロジェクト設立の想い

- 学生の街土浦 -

「8・3・8」

この数字は、左から土浦市に所在する「高校(※1)・大学短大・専門学校」の数です。

この数は水戸市に次いで県内で2番目であり、土浦市で学ぶ学生は約1万人にものぼります。

そんな、学生の多い土浦は学生の街、若者の街でしょうか?

学生が通学で使用する土浦駅。

昔こそ駅前は、イトーヨーカドーや西友、丸井、小網屋など多くの商業施設があり、にぎわいがありました。

私が学生だった2010年代もイトーヨーカドーや駅ビルには、

ファミレスやゲームセンター、フードコートに雑貨屋など学生でも遊べる場所がありました。


現在の駅ビルは、土浦に来てくれた観光客をもてなす、素晴らしい施設です。

ですが、高校生やわかものが頻繁に利用できる施設かというと疑問が残ります。

高校生たちは、大人たちと同じく朝晩週5日、必ず駅を利用します。

ですが、大人たちほど一人ひとりがお金を持っているわけではありません。

駅のカフェなどで勉強する高校生の姿もありますが、

市役所のフリースペースなどで勉強する高校生の姿もたくさんあります。

だからこそ、高校生や子どもたちが、気軽に集える場が必要なのではないでしょうか。

高校生やわかものは、大人たちのように車を持っていて運転できるわけではありません。

だからこそ、駅前の活性化・にぎわいの創出のためには、

高校生やわかもののことを考えるべきなのではないでしょうか。


高校生やわかものも立派な社会の一員です。

土浦という街に暮らす一員として、彼らの意見も社会に反映される必要があります。

わかものが社会の一員である自覚を育むこと。

そして、わかものの意見が社会に反映されるよう行動し、実現すること。

それが今、土浦に必要なことだと私は考えます。


もし、駅前に高校生やわかものが気軽に集えるユースセンター(※2)があったら。

もし、駅前に高校生やわかものが立ち寄れるハンバーガーショップやフードコート、ゲームセンターがあったら。

もし、土浦にわかものがスケートボードやバスケットボール、ダンスを気軽に楽しめる場所があったら。

もし、高校生やわかものがもっと気軽に地域活動に参加することができたら。

高校生やわかものが高校や大学を卒業など進路を決めるとき。

「これからも土浦に住み続けよう。」

「これから土浦に住もう。」

「県外・市外に出てしまうけれど、いつか土浦に戻ってこよう。」

学生時代の土浦での楽しい思い出は、きっとわかものたちをそんな気持ちにさせてくれることでしょう。


土浦に関わる今の10代、20代のわかものが、10年後、

「土浦に住んでいるけど面白くないなぁ。」

「家を買ったり子育てをするなら、他の街がいいなぁ。」

と思うような街に土浦がなってしまうかもしれないのなら、

今、自分たちが行動を起こして未来を変えよう!

そう、私は思うのです。


わかものがシビックプライドを持って、この先も土浦に住んでくれること。

そして、土浦で結婚し、家庭を持ち、暮らしを育んでくれること。

それは、土浦の人口が増えてゆくことを意味します。

少子高齢化により、地方の人口が減少し、住民税を主とする地方自治体の収入が減少していく。

それは、現役世代や子育て世代、お年寄りへの行政サービスの低下につながります。

今、わかものへ投資することは、わかものだけに良い影響をもたらすものではありません。

今、わかものへ投資することは、未来の土浦に暮らす全世代の幸せにつながります。


わかものの皆さん。

「10年、20年後の自分が住む土浦を自分たちの手でつくる。」

なんだか、ワクワクしてきませんか?

現役世代、お年寄りの皆さん。

「自分たちを支える存在になる、わかもののチャレンジを応援する。」

なんだか、面白そうだと思いませんか?


この取り組みは、私だけでは、成り立たないのはもちろん、

高校生やわかものだけでも、支援してくれる大人の皆さんだけでも、成り立ちません。

この土浦という街に関わる、すべての人が、わかもののまちプロジェクトには必要なんです。

だからこそ、この取り組みは土浦をひとつに、土浦をよりよい街にできる活動だと信じています。

さあ、私たちと一緒に未来の土浦を創りませんか?


2023年 10月 1日

土浦わかもののまちプロジェクト

代表 酒井 慶太


※1:全日制高校の数。通信制高校を含めると10校。

※2:わかものが気軽に集える家と学校以外の第3の居場所。勉強や遊びをはじめ、悩みごとや進路、地域活動ややりたいことを叶えられる、子どもたちの集う場所であるといえる。